御用に助けられた母 1 | 神様と二人三脚 

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御用に助けられた母 1

12 05, 2013





わたしが中学2年生の秋のことです。

教会の生神金光大神大祭を2日後に控えた夜
母が脳梗塞で倒れました。
お風呂上がりに
急に目の前が真っ暗になり
身体に力が入らなくなって
その場に倒れこんだのです。

しかし
しばらくすると症状が改善した為
その時点で病院へは行かないままでおりました。

そして2日後
大祭をお仕えして後片付けが
一段落したその夜
いよいよ母の状態が悪くなりました。
母がお装束をつけて
祭員の御用をさせて頂けたのは
この日が最期となりました。

その時はすぐ病院へ行き、
最善の処置をして頂きましたが
左半身麻痺の後遺症が残ってしまいました。


母は
こどもの頃の栄養失調により視力が弱く、
角膜剥離を起こした右目は殆んど見えず
左目も弱視の状態でした。

それがこの脳梗塞により
左半身も思うように動かなくなり、
不自由な上に
不自由な身体となってしまいました。

父はそれから数日後の御本部の御礼参拝の折
母の病気のことをお取次願うと
四代金光様から
「時節を待ちなさい」
との御言葉を頂いたそうです。


しかしながら母は
到底そのような気持ちに
なれなかったようでした。

人の手を借りなければ
立つこともままならない
じぶんの有り様を思い知らされ
人の手を煩わすばかりで
役に立たずになってしまったと
悲嘆に暮れる入院生活を
送ることになりました。

本来ならあともうしばらく
入院してリハビリを続けなければ
いけないところを
母は教会に戻ればきっと助かると焦り、
主治医に無理を言って
退院してしまいます。

しかし、教会へ帰ってみれば
これまで当たり前に出来ていた事が
まるで出来なくなっている現実を
ますます思い知らされることとなり、
次第に絶望していきました。

母はいよいよ心まで病み、
身体を起こすことも殆んどなく
寝込むようになりました。
食も進まずやせ細り、
床擦れまでも出来
生きる屍のような状態までになりました。

わたしや父が何を言っても、
聞こえてはいるけれども
母の心には届いていないようでした。

時には
「殺してくれーー」
と雄叫びをあげることもありました。




母が絶望の日々を送る中
わたしは中学3年に進級しました。

そんなある日のこと
母はふと
わたしのことを思わされたそうです。

「このままわたしが死んでしまったら、
この子はどうなるだろう?」と。

そして

「 この子が神様の御用に立たせて頂くまで、
まだまだわたしの御用は終わってはいないではないか。 寝ている場合ではない。」
と思わされたといいます。

それから母は
何事も自分で出来るようになりたいと
一つずつ稽古を始めました。

自分が頂く食事を
自分の手で作らせて頂きたいと
まずは台所に立ちました。

自分好みの味付けで
食事が美味しく頂けるようになると
少しずつ元気になりました。

次は2階のお広前へ
自分でお参りしたいと
階段を一段上がる稽古を始めました。

左半分が麻痺して
バランスが取れない中を
階段一段上がるというのは
かなりの体力を消耗します。

手すりに右手を巻きつけ縋り付いて
ようよう上がれるといった具合でした。

一段上がれるようになると
次は二段上がれるように稽古しました。

稽古の日々は過ぎていき
いつしか母は
2階に上がれるようになりました。
そして
お広前に出て
御神前を目の前に座し、
麻痺してグーになっている左手と
元気なパーの右手を合わせて
静かに御祈念する母の姿を
日々目にすることが出来るように
なっていました。

続く

本日も読んで頂き
ありがとうございました。



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わたしは
金光教の教会に生まれ育ちました
現在は
生まれた教会を継いで
教会長として御用しています

会社員の夫と
3人のこどもたちに恵まれ
賑やかな日々を送りつつ
信心の稽古に励んでいます

このブログは
一枚のフォトと共に
主にわたしの過去と現在の
信仰生活について
綴っています。

自分自身の為に
わたしの有り様を見つめる為に
綴る日誌です。

さらに
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少しでも癒され
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願いつつ綴るものです。

わたしにとっても
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日々の忙しさの中で
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