赤い屍体が訴えるもの | 神様と二人三脚 

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赤い屍体が訴えるもの

10 24, 2015


長男が先週末に喘息の発作を起こして
入院しました
それでわたしも付き添いで
一緒に入院中です(>_<)

しかしおかげさまで
沢山の方々のお祈り添えを頂き
治療の甲斐あって
長男は快方に向かっています

付き添いも暇ではないのですが
手が空いたときに
本を読んでいます

今読んでいるのは
立花隆さんの
「シベリア鎮魂歌」という本です。
この本では
画家の香月泰男のゴーストライターとして
立花氏が執筆したという
「私のシベリヤ」(現在は絶版)
が収録されてあります


わたしは当初この「私のシベリヤ」が
読みたくてこの古本を取り寄せました。
しかしなかなか読む時間が取れず、
一年以上ねかせていました(^^;

さてわたしが
香月泰男さんという画家と
香月泰男さんが描かれた
「シベリア・シリーズ」に興味を持ったのは
香月泰男さんの絵が掲載されている
とある画集を父が生前購入していたからです。

その画集というのは
「きらめく北斗星の下で ーシベリア抑留画集ー」
というものです

わたしは
その画集が父の手元に初めて届いた日のことを今でもよく覚えています

その画集の発行が
1989年となっていますので
わたしが高校生の頃のことです

父が届いたばかりの画集を手に取って
無言で一枚一枚ページを丁寧にめくる背中を眺めながら

「お父さんは何を真剣に見入っているのだろう?」とわたしは思いました
そんなわたしの気配を察してか
父は後ろを振り向き
「見てみるか?」
と画集をわたしに見せてくれました

父から画集を渡されたわたしの目に
表装を占めている
香月泰男さんの絵が強烈な印象で
飛び込んできました。

気持ち的に「引いてる」わたしの心を見透かしたのか
父は苦笑いしながらすぐにわたしから画集を受け取ると
またこちらに背中を向けて
まるで大事なものを抱え込んで独り占めするかのごとく
再び画集に見入ってました。

その時の父の背中が今でもわたしの心から消えることはありません

父にとってシベリア抑留とは何だったのか?
父にとって戦争とは?

父が亡くなってから
あの日の父の背中を思い出すたび
そのことを知りたくなるのです

あの時の苦笑いする父の気持ち
「言っても分からんだろうなあ」という
父の諦めの心を今更ながら感じるのです

その
「分からんだろうなあ」
という内容を知りたいと日々求めているところです

シベリア抑留者である画家香月泰男さんが生前語ったものを
立花隆さんが文字として起こした
「私のシベリヤ」

その中で
シベリア・シリーズの
「1945」
という絵について語られています。

この絵には屍体が描かれています

それはじつは香月泰男さんが
終戦直後の満州で見かけた赤い屍体と
帰国して写真で見た広島の原爆で黒こげになった黒い屍体が
重ね合わさってくるなかで描かれたそうです

香月泰男さんは
「黒い屍体」によって日本は戦争の被害者意識を持つことが出来、それは語りつがれ尽くされてきたといいます

では満州で見かけた「赤い屍体」はどうなっているだろうか?

この赤い屍体は何かというと
それは満人(中国人)に「日本人即親の仇、兄弟の仇」と恨みを買い、衣服を剥ぎ取られ、皮膚を剥ぎ取られして私刑を受けた日本人なのだそうです。
つまり加害者の死の姿なのだと。


シベリア抑留の憂き目にあった人にしか
この赤い屍体の心は
分からないのではないでしょうか?

父がわたしに言った
「分からんだろうなあ」には
世代の差もさることながら
同じ日本人でも分かり得ない
通じないという体験をした父の
気持ちの一端からこぼれでたものが
混もっていたのだろうと思うのです

本日も読んで頂き
有難うございました


父が遺してくれた画集のHPがあります
よかったらご覧下さい
香月泰男さん以外の画家の皆さんの作品も沢山掲載されています

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

きらめく北斗星の下でーシベリア抑留画集






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